宮城谷昌光「香乱記(四)」

先日読んだ「管仲」にしても、これにしても最近文庫化された宮城谷物はどうも手抜き作品が多い気がする...
管仲」なんか想像で埋めた前半部分がほとんどで史実が増えると思われる出世後の後半部分は流して終わりですよ...想像で補った部分が後半で活きないなんてのは歴史物として無意味ですよ...それならオリジナルの小説を書けよ...
「香乱記」では汪代と言う敵役が出て来て要所要所で邪魔をするのですが、途中であっけなく死亡...どうせ作ったキャラなら韓信の違約の場面でも使えば良いのに...んで、主役を持ち上げる為に必要以上に敵キャラを蔑むものだから、敵キャラの活躍具合との整合性がとれて無いし、戦いに負けるとかなり馬鹿みたいな感じになりがち...
晏子」とかは、親の活躍から始まって子としてのあり方とか丁寧に書いてあるので後半の晏嬰と言う人のあり方とか何となく納得出来てたのですが...